【原作】デューンの世界の年表・時系列まとめ「西暦との関係も解説」

デューンの世界は、大昔に地球に人類が住んでいたが、人類は宇宙進出を始め、宇宙に広がっていったという設定です。

デューン世界の「ギルド暦」

地球では西暦で年月を数えますが、デューンの世界では「スペースギルド」ができた年を1年目として、

  • スペースギルドができる以前をBG~年
  • スペースギルドが出来た以降をAG~年

と表記します。

西暦とギルド暦(デューン世界の暦)の換算

換算するにあたり、デューン世界で重要な出来事を3つ紹介します。

  1. 西暦1960年:人類最初の惑星間探査機「パイオニア5号」が打ち上げられた(人類の深宇宙への探索開始)
  2. ギルド暦201 BG:機械思考と人類の戦い「バトラーの聖戦」が始まる
  3. ギルド暦10,191 AG:第一作目「デューン」の物語開始

西暦とギルド歴の換算方法

また、「デューン」付録2から

Mankind’s movement through deep space placed a unique stamp on religion during the one hundred and ten centuries that preceded the Butlerian Jihad.
Dune, Appendix II

という文章があり、「人類の深宇宙への探索開始」~「バトラーの聖戦」までに110世紀(11,000年)の年月が過ぎていることが分かります。

そして、「デューン」の物語は10,191 AGなので、「人類の深宇宙への探索開始」~「デューン」の物語開始までは、
10,191 + 11,000 + 201 = 21,392年
経過していることが分かります。(「バトラーの聖戦」はBGなので、201は足し算)

よって、
「人類の深宇宙への探索開始」の西暦1960年に21,392年を足すことで、「デューン」の物語開始時点の西暦年が分かります。

第一作「デューン」の物語開始時点の年月

第一作目「デューン」の物語開始は、

ギルド暦10,191 AG = 西暦23,352年(234世紀)

となります。

「デューン」シリーズの物語の年表・時系列

これ以降「デューン」シリーズのネタバレを含みます。

11200 BG(西暦1960年ごろ) 「宇宙旅行の始まり」

人類最初の惑星間探査機「パイオニア5号」が打ち上げられた。

人類は宇宙に進出し始める。

5000 BG 「惑星アラキスの砂漠化」

水が豊富なアラキスにサンドトラウトが持ち込まれ、砂漠化が始まる。

サンドトラウト-サンドワーム-メランジのサイクルが始まる。

1380-1300 BG 「フレメンの祖先が惑星アラキスに上陸」

ゼンスンニ・ワンダラーズは、帝国軍の襲撃による迫害と奴隷化からの解放を求めて世界を転々とし、最終的にアラキスに上陸した。

ここで彼らは数千年の時を経て、砂漠のフレメンへと進化していった。

201 BG 「バトラーの聖戦が始まる」

コンピュータ、思考機械、意識ロボットに対するバトラーの聖戦が始まる。

108 BG 「バトラーの聖戦が終わる」

機械仕掛けの技術の大半と、歴史的文書の大半を消し去った後、「バトラーの聖戦」が終了する。

98 BG 「ベネゲセリットが設立」

ベネ・ゲセリットの設立。

88 BG 「コリンの戦い」

コリノ家がその名を冠し、サルーサ・セクンドゥスからコリノ帝国を樹立され、金獅子の玉座が設置される。

アトレイデスがバシャール・アブルード・ハルコネンを臆病者として追放し、アトレイデスとハルコネンの確執が始まる。

1 BG/AG

スペーシング・ギルドが設立される。

メランジに彩られたナビゲーターが案内する新しいフォールドスペース船を利用して、宇宙貿易、輸送、惑星間銀行を独占し、より均一で秩序ある星間旅行と金融を確立し、ギルド平和の制限を課す。ギルド暦の始まり。

10191 AG 「デューン」第一作目の物語

1月~3月 アトレイデス家がアラキスを支配する

アラキスの領地、デューン星がハルコネン家から奪われ、アトレイデス家に譲渡される。

アトレイデス家はカラダンを離れ、ハシミール・フェンリング伯爵のシリダー・アブセンティアの下に置かれ、アトレイデス家はアラキスを支配する。

3月 レト・アトレイデスが殺害される

ハルコネン家、アラクーン包囲戦でアトレイデス家を攻撃、皇帝のサードゥカーが協力。

レト・アトレイデス公爵が殺害される。