2025年2月14日に発売が予定されている『アサシン クリード シャドウズ』。
本作で最も重要な敵対者の一人として登場するのが、日本史上最も有名な「裏切り者」である明智光秀です。
『アサシン クリード シャドウズ』版・明智光秀の正体
歴史上の光秀は「本能寺の変」を起こした知将として知られていますが、本作ではさらに深く、アサシン クリード独自の世界観に組み込まれたキャラクターとして描かれています。
組織「百鬼衆」
光秀は、足利義昭が設立した秘密組織「百鬼衆」の一員です。
彼の目的は、織田信長を排除し、足利将軍家による統治を復活させることでした。
テンプル騎士団との繋がり
光秀の背後には、ポルトガルのテンプル騎士団(ヌーノ・カロ、ドゥアルテ・デ・メロ)の影があります。
支援と代償
テンプル騎士団は光秀の活動に資金を提供していましたが、彼の忠誠を確実にするために、娘の玉(後の細川ガラシャ)と息子の光慶(みつよし)を人質として連れ去りました。
悲劇
玉は騎士団への加入を強制され、光慶は彼女を従わせるための「担保」として扱われるという、過酷な設定になっています。
奈緒江と明智光秀の因縁
本作の主人公の一人、奈緒江にとって光秀は「単なる歴史上の人物」ではなく、父親の仇になります。
天正伊賀の乱(1581年)
信長軍による伊賀侵攻の際、光秀は覆面をして隠密行動をとっていました。
奈緒江の父、藤林長門を追い詰め、最後に剣で腹部を刺して致命傷を負わせたのは光秀その人です。
冷酷な言葉
瀕死の長門に対し、光秀は「お前の生涯の功績も、今夜で終わりだ」と言い放ち、彼を見捨てました。
本能寺の変
奈緒江を「利用」した狡猾な罠
光秀は、信長を殺すために奈緒江の復讐心さえも利用します。
偽りの手紙
奈緒江に接触し、「自分も信長を追っている」と嘘をつきます。
信長=黒幕説
彼は奈緒江に対し、「新幕府のリーダーは信長だ」という真っ赤な嘘を教え込み、彼女を暗殺に向かわせました。
本能寺で奈緒江と弥助が対峙することになり、光秀の策略が明らかになります。
信長は自害し、光秀は弥助を「日本に居場所はない」と追放しようとしました。
光秀の最期:因果応報の結末
1582年7月2日、山崎の戦いで敗れた光秀は、小栗栖(おぐるす)へと逃れます。
そこで彼を待っていたのは、奈緒江と弥助でした。
最後の対話
光秀は「信長の暴走を止めるために裏切った」と主張し、弥助を「かつての自分と同じ忠誠心を持っている」と評します。
しかし、弥助はその欺瞞を切り捨てました。
引導を渡す言葉
奈緒江は、かつて父が光秀に言われた言葉をそのまま返し、「お前の生涯の功績も、今夜で終わりだ」と告げてアサシンブレードで彼の喉を貫きました。
ガラシャ(明智 玉)の衝撃的な設定
歴史上の「細川ガラシャ」として知られる明智光秀の娘・玉(たま)ですが、本作では非常に過酷で、これまでのイメージを覆す設定が盛り込まれています。
テンプル騎士団への強制加入
本作の玉は、父・光秀がポルトガルのテンプル騎士団(ヌーノ・カロら)と協力関係を築く際の「人質」として騎士団に送られました。
しかし、単なる人質に留まらず、彼女はテンプル騎士団の一員になることを強制されています。
弟・光慶(みつよし)との悲劇的な関係
彼女がテンプル騎士団に従わざるを得ない最大の理由は、弟の存在にあります。
騎士団のリーダーの一人であるヌーノ・カロは、玉の弟である明智光慶を人質として拘束しています。
忠誠の担保
「弟の命を救いたければ、テンプル騎士団のために働け」と脅されており、彼女は弟を守るために、不本意ながら騎士団の意志に従う「操り人形」のような立場に置かれています。
歴史上の細川ガラシャ
歴史上のガラシャはキリスト教(カトリック)への深い信仰で知られています。
「明智光秀の娘」という宿命
ガラシャ(本名:明智 玉)は1563年、後に織田信長を討つことになる明智光秀の娘として生まれました。
エリート同士の結婚
織田信長の仲介で、名門・細川家の嫡男、細川忠興(ただおき)に嫁ぎます。
信長も「まるで人形のようだ」と喜んだというエピソードが残るほど、祝福された門出でした。
本能寺の変の一瞬で「逆賊の娘」へ
19歳の時、父・光秀が本能寺で信長を殺害。
ガラシャの運命は暗転します。
幽閉生活
本来なら処刑されてもおかしくない立場でしたが、夫・忠興は彼女を愛するあまり、離縁した形にして山奥の「味土野(みどの)」に隔離し、彼女の命を守りました。
孤独が生んだ信仰
逆賊の娘として孤独に耐える日々の中で、彼女は心の救いをキリスト教に求めます。
「ガラシャ」としての覚醒
後に幽閉を解かれますが、夫・忠興は非常に嫉妬深く、彼女を屋敷に閉じ込め、厳しい監視下に置きました。
隠れキリシタン
夫の目を盗んで教会へ通い、洗礼を受けます。
洗礼名「ガラシャ(Gracia)」は、ラテン語で「神の恵み」を意味します。
強い意志
忠興は激怒し改宗を迫りますが、彼女は決して屈しませんでした。
「誰かに従うのではなく、自分の魂の自由を守る」という彼女の姿勢は、どこかアサシンの信条にも通じるものがあります。
細川屋敷の最期
1600年、関ヶ原の戦いの直前。敵対する石田三成が、ガラシャを人質に取ろうと屋敷を取り囲みます。
「散りぬべき 時しりてこそ…」
彼女は人質になって夫の足を引っ張ることを拒否。
壮絶な最期
キリスト教徒は自害が禁じられているため、家臣に胸を突かせて命を絶ちました。享年38。
辞世の句
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
(花も人も、引き際を知っているからこそ美しいのだ)
テンプル騎士団の影響
本作ではその背景に「ポルトガルから来たテンプル騎士団(表向きはイエズス会関係者)によるマインドコントロールや強制的な関与」という独自の解釈が加えられる可能性があります。




