ゲーム『The Witcher』第1作に登場する少年アルヴィンは、物語の核心を握るキーパーソンです。
彼はバーゲストの襲撃で養母を失い、そのショックで巨大な魔力を開花させました。
彼は制御不能な魔力を宿す「源流(ソース)」と呼ばれる存在です。極度の恐怖を感じると、時空を超えてテレポートする能力を持っています。
主人公ゲラルトと何度も遭遇するアルヴィンは、常に陰謀に巻き込まれ続けます。
魔女アビゲイルに保護された後、犯罪組織サラマンドラに狙われました。
その後、旧ヴィジマの病院で救出され、トリスかシャニのどちらかに引き取られます。やがて「たそがれ湖畔の村」で暮らし、ゲラルトを慕って多くの問いを投げかけました。
しかし騎士団とスコイア=テルの戦闘に巻き込まれ、恐怖のあまり能力を暴走させて過去へ消えてしまいます。
「ジャック・ド・アルダーズバーグ」との同一人物説

作中の伏線から、アルヴィンはラストボス「ジャック・ド・アルダーズバーグ」の幼少期の姿だと考えられています。
過去へ時空跳躍したアルヴィンは、ゲラルトの教えを胸に成長しました。そして炎の薔薇騎士団の最高指導者(グランドマスター)へ上り詰めたとされています。
同一人物説を裏付ける根拠
この説を決定づける根拠は作中に数多く存在します。
第IV章でゲラルトが彼に渡した首飾りは、エピローグで倒したジャックの遺体から回収できます。
その首飾りは長年の経年劣化を起こしていました。
また、第IV章でゲラルトが彼に与えた助言を、エピローグでジャックがそのまま語ります。
さらに狂乱の狩り(ワイルドハント)の王は、ジャックの魂を「別の名でも知っている」と言い残しました。
アルヴィンの動機と暗躍する諸勢力
アルヴィンがジャックとして行動を起こした動機は、「イスリンの予言」の幻影にあります。
これは「白い寒気」と呼ばれる大氷河期により、世界が滅亡するというエルフの予言です。
彼は予知能力によって、その世界の終焉を目撃してしまいました。
人類救済計画と過激な手段
ジャックは世界の終焉から人類を生き残らせるため、「ミュータント(強化人間)」の軍勢を作ろうとしました。
彼は裏社会の組織「サラマンドラ」を裏で操ります。
そしてウィッチャーの本拠地を襲撃させ、変異誘発剤を強奪させました。
彼は自らの「炎の薔薇騎士団」と強化人間軍団で人々を統率し、南方へ避難させようと画策します。
しかしこの計画は非人類のゲリラ組織「スコイア=テル」との抗争を引き起こし、最終的にゲラルトに阻止されました。
『ウィッチャー3』における騎士団の末路と「魔女ハンター」
ジャックが倒れた後、炎の薔薇騎士団は急速に没落していきました。
レダニアのラドヴィッド王に政治利用された末、資産を没収されて解散へ追い込まれます。
犯罪組織への転落と新勢力の台頭
『ウィッチャー3』のDLC「無念なる心」に登場する騎士団は、完全に没落した残党です。
彼らは旧騎士団長のもとで、麻薬の密売や盗賊行為に手を染める犯罪組織へ成り下がっていました。
一方でラドヴィッド王は、教団の急進派を取り込んで「魔女ハンター」を結成します。
彼らは魔法使いや非人類を捕らえて処刑する、王の忠実な秘密警察です。ノヴィグラドで猛威を振るう彼らの姿は、アルヴィン(ジャック)が夢見た騎士団の無残な果てを示しています。



