今回の記事ではNetflix(ネットフリックス)の「ウィッチャー」とゲーム「ウィッチャー3」との比較と違いについてまとめてみました。
ゲーム版とは大きくは違わないが、ベースは小説になっていることもあり、やや変更点がみられる
とは言え、ドラマ版はゲームを遊んだ人が見ても違和感なく楽しめ、ゲームを遊んだ人はウィッチャーの世界をより深く楽しむことができます。
2023年の7月からはシーズン3も始まり、新たなキャラクターと共にシーズン1,2のストーリーの続きが見られます。
ウィッチャーの「ドラマ版」と「ゲーム版」との違い
ドラマ版とゲーム版の違う点は次の3点です。
- キャラクターの声優が違う
- キャラクターの人種が違う
- キャラクターの生死が違う
- 物語の時代(年代)や舞台が違う
Netflixドラマ版とゲーム版での「声優」の違い
Netflixのドラマ版ウィッチャーとゲーム版のウィッチャー3とでは日本語声優が異なります。
- ゲラルト:山路和弘(ゲーム)/東地宏樹(ドラマ)
- イェネファー:田中敦子(ゲーム)/恒松あゆみ(ドラマ)
- シリ:沢城みゆき(ゲーム)/近藤唯(ドラマ)
ゲームで遊んでいたときは山路さん以外のゲラルトは考えられませんでしたが、ドラマ版のゲラルトの声もしっくりきました。
また沢城みゆきさんはドラマ版ではレンフリという元王女の盗賊役で登場します。
Netflixドラマ版とゲーム版の「舞台」の違い
ウィッチャーの世界地図になります。
ウィッチャー3のゲーム本編ではレダニアとテメリアの国境付近だけでなくスケリッジやケィアモルヘンにも行くこともできました。
ドラマ版ウィッチャーのシーズン1で登場したシリの故郷のシントラはゲームの舞台よりもっと下に位置しています。
Netflixドラマ版とゲーム版の「時間軸」を年表で解説
以下の年表はネットフリックスドラマとゲームの時系列を組み合わせたものです。
原作小説とは少し時間が異なっていたりします。
紀元前230年:天体の合が起こり、人間、魔法、魔物が世界に出現する
840年:吸血鬼レジスが誕生する
967年:最初のウィッチャーの誕生
1160年:ゲラルトが誕生する
1192年:イェネファーが誕生する
1206年:イェネファーがアレツザで魔法を学ぶ ←ドラマシーズン1
1231年:ゲラルトに「ブラビケンの殺し屋」というあだ名がつく ←ドラマシーズン1 第1話
1232年:ダンディリオンが誕生する(ゲームの時系列)
1256年:ゲラルトとイェネファーが精霊ジンと接触する←短編集「最後の願い」
1263年:シントラの大虐殺~ソドンの丘の戦い←ドラマシーズン1
1265年:ケィアモルヘンでシリを鍛える←ドラマシーズン2(原作1巻「エルフの血脈」)
1267年:サネッド島の反乱←ドラマシーズン3(原作2巻「屈辱の刻」)
1268年:スティッガ城にて、ゲラルトとレジスが、ヴィルゲフォルツと戦う(原作5巻「湖の貴婦人」)
1270年:ゲーム版「ウィッチャー」
1271年:ゲーム版「ウィッチャー2」
1272年:ゲーム版「ウィッチャー3」
ドラマ版ストーリーの原作
シーズン1は短編小説をベースにしたストーリーやドラマオリジナルのストーリーとなっています。
ドラマシーズン1ではゲラルト、イェネファー、シリの3人の時間軸は別々に進んでいきます。
一方、シーズン2は小説「ウィッチャー:エルフの血脈」のストーリーとなっているため1265年(ウィッチャー3の7年前)の物語です。
シーズン1のゲラルトの時間軸
ドラマシーズン1でのゲラルトの物語は1240年~1263年の出来事です。
ドラマシーズン1のゲラルトの物語(1話)はゲラルトの呼び名である「ブラビケンの殺し屋」に由来する出来事(1240年)から始まります。
もともとこの物語は日本では翻訳されていない短編小説「The Last Wish」の物語だそうです。
シーズン1のイェネファーの時間軸
参照元:IGN
イェネファーが生まれたのは1173年で、ドラマシーズン1の序盤でイェネファーが魔法を習っているのは1190年ごろです。
シーズン1のシリの時間軸
シリの物語は、1話でニルフガードにシントラ(シリの祖国)が攻められる「シントラの大虐殺」からシーズン1最終話で起こる「ソドンの丘の戦い」まで1263年に起こった出来事になります。
ウィッチャー:Netflixドラマ版とゲーム版の「キャラクター」の違い
シリについて
ウィッチャー3のストーリーは大人になったシリが登場しますが、ドラマ版で登場するシリは子供です。
そのためドラマシーズン1のシリはまだ剣術も魔法も使うことができません。
ドラマシーズン2から、シリはケィア・モルヘンにてウィッチャーの修行を積むことになります。
またゲームではシリを自分の子供のように育てるゲラルトですが、なぜゲラルトがシリの親のような存在になったのかは、「驚きの法」に関係しています。
ゲラルトとイェネファーの関係
ゲラルトの愛馬であるローチもドラマに登場しますが、ローチに焦点が当てられることはありません。
シーズン1では、イェネファーとゲラルトの「ジン」による関係もドラマでは描かれており、ジンによる魔術を解くのはゲーム「ウィッチャー3」でイェネファーとのサイドクエストで発生します。
イェネファーの話で登場するイストレッドの話はウィッチャーの短編小説にも登場します。
ダンディリオンは別の名前で登場
ドラマではヤスキエルという名前のキャラクター登場しますが、吟遊詩人であるということやゲラルトとの関係性はダンディリオンと同じです。
ドラマ版のゲラルトは鋼の剣しか背負ってない
「人間に無害な怪物を殺すことを嫌う」などのゲラルトの性格・信条もゲーム版と変わっていないので、ゲーム版のゲラルトが好きな人も安心できます。
ドラマ版ではゲラルトは鋼の剣しか背負っていません。
ゲーム版のウィッチャーではゲラルトは鋼の剣と銀の剣の2本背負って、人間と戦うときと怪物と戦うときで剣を切り替えます。
しかし小説版のウィッチャーではゲラルトは銀の剣は愛馬ローチに乗せていることになっており、ドラマではそれに習いゲラルトは鋼の剣一本しか背負っていません。
ドラマ版のゲラルトは「印」をあまり使わない
シーズン1では印を使って戦うシーンは多くありません。
衝撃波を発生させるアードを使うシーンはありますが、炎を発生させるイグニ、敵の動きを遅くするイャーデン、魔法の盾クエンを使うシーンはありません。
シーズン2ではローチを落ち着かせるために精神をコントロールするアクスィーを使用したり、敵からの攻撃を防ぐためにクエンを使用したり、戦闘シーンでは衝撃波を与えるアードの印を使用しています。
ドラマ版のゲラルトは霊薬もあまり使わない
霊薬(春ツバメ)を使用するシーンはありますが、その他の霊薬を使うシーンは見当たりませんでした。
ドラマでは怪物と戦うシーンは少なく人間と戦うシーンの方が多かったので、ゲラルトが銀の剣にオイルを塗るシーンも見られませんでした。
ドラマの1話ではゲームのように、狩った怪物の首をローチに下げているところも見ることができます。
女魔術師フリンギラの人種が違う
ニルフガードに使える魔女のフリンギラはドラマにも登場しますが、黒人女性が演じているのでゲームに登場するフリンギラ(上の写真)とは全く別人のように見えます。
エスケルが死亡する
ゲーム「ウィッチャー3」では生きていましたが、時系列的に過去になるドラマシーズン2でエスケルはゲラルトに殺されてしまいます。
マウスサック=エルミオンが死亡する
ドラマシーズン1で、エルミオンは殺されてしまいます。
ゲーム「ウィッチャー3」ではエルミオンという名で生きています。
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