この記事では、Marvel’s Avengersの感想・評価を書いていきます。
2018年には、スパイダーマンが主役のMarvel’s Spidermanが発売されましたが、今作はアベンジャーズのメンバーが主役のゲームになっています。
Marvel’s Avengersはマルチプレイを軸としたゲーム設計になっており、シングルプレイ(キャンペーン)は存在しますが、ストーリーは10時間前後で終わる短いものでした。
この記事では、以下のような疑問に答えていきます。
・映画のアベンジャーズには興味があるけど、普段ゲームをしない人でも遊べるのか
・映画のアベンジャーズには興味があるけど、マルチプレイには興味がなくて、シングルプレイのみでも楽しめるのか
・ムジョルニアやアイアンマンのスーツで、映画に出てくる派手なアクションをゲーム内ですることができるのか
Marvel’s Avengersの感想・評価まとめ

ここから早速PS4版のMarvel’s Avengersの感想・評価についてまとめたものを書いていきますが、主にシングルプレイ(キャンペーンモード)に焦点を当てて書いていきます。
私は普段はシングルプレイのゲームしかしませんが、そのようなゲーマーがMarvel’s Avengersを楽しめたかどうか解説していきます。
マルチプレイをしないならば、PS Plusに加入しなくてもシングルプレイで遊ぶことができますが、インターネット接続環境は必須です。
結論
結論から言うと、バグがひどいのと、ゲームの流れ、ヒーローの強化などのチュートリアルが雑過ぎて、何をしたらいいのか分からないことが多かったです。
またメニュ画面の字が小さいので見づらかったのと、ムービーシーンでは日本語音声と字幕の日本語がズレていることもありました。
難易度について
難易度

ゲームの序盤に難易度選択の画面が出てきますが、ストーリーをある程度進めてミッションが自由に受けられるようになると、ミッションごとに難易度を調整することができるようになります。
しかしゲームの序盤から自由にミッションを受けられるようになるまでは、2、3時間ほどあるので自信のない人は簡単な難易度にしておくといいと思います。
私はノーマルで始めましたが、自由にミッションが選択できるようになるまでは、特に苦労することなく進めることができました。
回復アイテム
しかし、アイアンマンが仲間になってから受けるミッションでは、難易度が急激に跳ね上がります。
なぜならそのミッションでは大量のザコ敵が発生してアイアンマンを襲ってきますが、なんとアイアンマンには一切の「回復」機能がないのです。
とはいっても回復スキルを持っていないキャラクターの方が多く、ハルク以外は回復スキルがありません。
マップ上に落ちていたり敵からドロップする(確率は低い)回復アイテムを取る必要がありますが、その回復アイテムはその場での使い切りで、回収して好きな時に回復することはできません。
ロード時間が長い
またロード時間は普通ぐらいですが、死んでからリトライすることを考えるとかなりテンポが悪いです。
ストーリーで進むマップでは、アンチャーテッドのようにアスレチック要素があり、フィールド移動の際に落ちることが多いです。
バグがひどい

このゲームは非常にバグが多く、それで相当なストレスを感じます。
- メニュー画面でボタンやアナログスティックが一切反応しなくなり、メニュー画面から戻れなくなったので、ゲームを再起動した(コントローラーは正常だった)
- 突然、字幕が消える
- ムービーシーン後に突然キャプテンアメリカが無限落下する映像が映る
- 最終ダンジョンにて、ヒーローキャラクターと敵の姿が透明になるバグ(遊んでいる人には分かると思うが、ブラックウィドウの透明になれるスキルではない)
- カメラ操作のRアナログスティックが反応しなくなる
- ソーの戦闘訓練というチュートリアル的なミッションで、敵が永遠に湧き続けて、終わらないバグ
- メニュ画面でキャプテンアメリカの頭が透明になる(怖い)
- 敵の攻撃を回避するチュートリアルで、敵が攻撃してこないバグ
もし、ミッション中にバグが起こっても、オプションボタンからチェックポイントから再開するというものがあるので、それでミッションを初めからやり直すということは避けられます。
マップについて

コントローラーの上キー入力で、「戦術意識」というものが出てきて、目標場所やアイテムなどが強調表示されるものがあります。(ウィッチャーセンスや鷹の目みたいなもの)
しかし、この「戦術意識」はキャラクターが動き出すと、通常の画面に戻ってしまうので使い勝手が悪かったです。
ヒーローキャラクターについて

根本的に覆る意見になりますが、このゲームは個々のキャラクターのゲームとしてそれぞれ発売すべきだったと思います。
というのもマルチプレイをしない自分だからこその意見になりますが、選ぶヒーローによってゲーム性が全然異なります。
ヒーローたちの声優は映画版とは違いますが、演技は映画の声優のそれに似せてるので、私は違和感はありませんでした。
映画にも登場したキャラクターたち
操作可能なヒーローたち以外にも、映画に登場したキャラクターたちが登場します。
- ヒューリー長官(ちょっとだけ)
フューリー長官 - ピム博士(初代アントマン)
- マリアヒル
- アボミネーション
アボミネーション - タスクマスター
タスクマスター
キャラクターたちは映画の見た目に似せていますが、若干違います。
とはいっても遊んでいるうちに見慣れてくるので、違和感は徐々になくなります。

ちなみにマップ上にはコレクションアイテムという「マーベルコミック」が落ちてあり、コレクションすることができます。
その他にもヘリキャリアでは、映画アベンジャーズでロキを収容していた取調室が出てきます。

また、ソーは映画のソーとは少し性格が違っていました。
映画のソーは少し、傲慢さとやんちゃさと持っていますが、本作のソーはカリスマ性がバリバリ出ていて映画のソーよりも精神年齢が高いように感じました。
グラフィック
グラフィックは良い

ムービーシーンのキャラクターの顔つきはリアルで、流石にラストオブアス2などのAAAタイトルのグラフィックには劣りますが、十分綺麗です。
しかし背景のグラフィックは少し、ぼやけて見えることろも少しだけありましたが、ほとんどは美しい景色です。
ちなみに鏡にはキャラクターの動きがしっかりトレースされた動きが反映されます。
カクカクになることも・・・

ゲームの終盤ではかなり大量のザコ敵を相手にするシーンがあるのですが、その時は「明らか」画質が落ち、フレームレートも下がっていました。
私は、普段ゲームをするときにフレームレートとかは分からない方の人間ですが、そんな自分でも「あれ、これカクカクしてるくね?」と感じたのでかなりひどいと思います。(高性能PCで遊べよって言われたらそれまでですが・・・)
さらにその終盤のミッションでは、敵と操作キャラクターが透明になるバグも発生して、もうハチャメチャでした。
フォトモード

Marvel’s Avengersにはフォトモードがありますが、キャラクターに近付きすぎることはできません。
また、ゴーストオブツシマやラストオブアス2、アサシンクリードオデッセイなどのフォトモードと比べると、編集要素が少ないです。
- フィルター機能
- 明るさ
- サチュレーション
- カラーコレクション
- キャラクターを入れるか消すか
- 被写体深度(焦点をキャラクターに合わせる度合い)
- カメラの位置(前後上下左右)
- ブラーの強度
- カメラの回転
- コントロールモード
ストーリーについて

操作キャラクターは、アイアンマンからキャプテンアメリカまで数多いですが、その中でもストーリー上での中心となっているのは、カマラ・カーン(Ms.マーベル)です。
カマラは10代のアベンジャーズファンで、ストーリーの序盤ではソーやキャプテンアメリカと出会い、非常に感動しているシーンがあります。
そしてストーリーが進むにつれてカマラはアベンジャーズのメンバーと共に戦うようになっており、プレイヤーも感情移入がしやすいストーリーです。
また、カマラは子供であるにもかかわらず、非常に精神年齢が高く、正義感が強いので非常に好感が持てます。
本作は、主人公の精神年齢が低くて徐々に成長していくようなストレスが溜まるストーリーではないので、そのようなストーリーが苦手な方でも安心できるストーリーです。
初めは操作できるキャラクターは、カマラだけだが徐々に操作できるヒーローが増えていきます。
アクション

アイアンマンは空中を上下・左右に浮遊することができ、空中戦と地上戦は自由に切り替えることができます。
手のひらから打ち出すブラスター攻撃は常にできるわけではなく、肉弾戦の通常攻撃をしてゲージをためることでできるようになるのが、少し不便でした。
またアイアンマンは、必殺技としてハルクバスターを召喚することもできます。
ソーに関しては投げたムジョルニアは、映画のように手をかざすことで手元に戻ってきます。
逆に言うと、L2を押さないと手元にムジョルニアが戻ってこないので、L2を押し忘れていつの間にか素手で敵を殴り続けていたなんてこともありました。
キャプテンアメリカはゲージをためることで、盾を敵に向かって投げ、敵同士で反射させて自分の手元に返ってくるというかっこいい技を出すことができる。
ハルクは地面から瓦礫を掘り起こして投げることができ、どのヒーローキャラクターも遠距離攻撃は持っている。
ブラックウィドウは、銃撃と近接攻撃ができるキャラクターですが、必殺技が特に強く、透明になって敵からターゲットを外された状態で戦えることができます。
本作にはQTEがあり、連打か長押しの2種類があり、見た目ではその区別はしにくいですが、設定を変えることで連打も長押しに変更することができます。
ミッション
ミッション受注

ストーリーをある程度まで進めると、アベンジャーズのヘリキャリアからミッションを受注することができるようになります。
ヘリキャリア「キメラ」からマップへの移動時間のロードは長いが、キャラクターの会話やヒーローたちがウロウロしている映像が流れるので、少しはロード時間の退屈さを紛らわしている。
ストーリーのミッションごとに操作キャラクターは決まっており、自分では選べないが、一部のミッションでは操作キャラクターを選ぶことができます。
マップについて
マップはオープンワールドではなく、ここに大きなマップが独立して存在しており、ミッションごとにそれぞれのマップに向かいます。
ストーリーミッションでは、マップの奥に向かってどんどん進んでいくのですが、その道中にアイテムボックスがあり、攻撃しなくてもボックスの上を通るだけでアイテムを自動で入手できます。
ちなみにマップのフィールドでは高い所から落ちてもダメージを受けることはありません。
ミッション中の指示が「雑」
また、あるときはミッション中に突然「ミッション失敗」と出てきたが、なぜ失敗したのかという理由が表示されないので、モヤモヤしたままリスタートすることもある。
ミッションでは指示が雑で、何をしたらいいのか分からないときが何度もあった。
例えば、突然カウントダウンが始まり、部屋を脱出することになるが、どうやってその扉を開けるのかがの指示がない。
そのギミックの正解は、地面にあるボタンに乗りながら壁にある2つのボタンに向かって遠距離攻撃を当てて扉を開けるというものですが、それまでにそんなギミックは出てこなかったので、分かるわけがない。
製作者はわざとノーヒントでこのギミックを用意したのかもしれないが、ストレスになるだけだった。
ヒーローたちの強化について
キャラクターを強化していかないと、ストーリーで積んでしまうが、その強化に関するチュートリアルが雑で、どのようなメリット(何が強化されるのか)がぼんやりしていて分かりづらい。
ギアという強化要素があるが、強化するにはレベルが低いギアをどんどん廃棄していくことになるが、その説明がないので、これは廃棄してもいいのかな・・?と思い、なかなか強化に踏み切れなかった。